公募公演④
サルメカンパニー

有料

2019年1月31日(木)~2月3日(日)
会場:雷5656会館ときわホール

プログラム概要

サルメカンパニー第2回公演 福田善之×サルメカンパニー『オッペケペ』

オッペケペ節で一世を風靡した川上音二郎をモデルに俳優城山剣竜が自由民権を唄う壮士劇のスターから、戦争のアジテーターへ変わっていく姿を様々な人々の交差の中に描く青春群像劇。演劇史に名を残す福田善之と2018年に旗揚げした若手劇団サルメカンパニーのコラボレーション公演。浅草の雷5656会館でオッペケペ節が蘇る!!

  • 【出演】
    吉田朋弘/石川湖太郎/小黒沙耶/西村優子/遠藤広太/和田周(夜の樹)/松田健太郎/松本征樹(俳優座)/椎名慧都/西田雄紀(明治座アートクリエイト) ほか

※全公演日程

※開場は開演の30分前

申込み方法

料金:(全席自由)一般 3,500円/学生 3,000円
台東区民割引:一般 3,000円/学生 2,500円 ※前売・当日ともに
前売開始:11月20日(火)
チケットご購入先:サルメカンパニー 090-6646-3937/oppekepe.yoyaku@gmail.com

★台東区民の方は台東区民割引チケットをご購入下さい。(販売開始日:11月20日(火))
ご購入先:江戸まちたいとう芸楽祭実行委員会事務局(台東区役所文化振興課9階④番窓口)

※要区民証明提示
電話 03-5246-1328(平日9:00-17:00)

お問合せ

サルメカンパニー oppekepe.yoyaku@gmail.com/090-6646-3937

“自由”と書いて

この春、桐朋学園芸術短期大学の同期たちが、卒業後も自分たちで芝居を創り続けていこうと集まった。旗揚げ公演を終えたばかり。劇団の名前は芸術の神様の名に由来する。卒業を控え、社会人への入り口で“自由”と“責任”という現実に足がすくんだ。人生に堅実なレールがあるとしたら、自分はそのレールに乗りたいか、乗るべきなのか?そんな彼等を突き動かしたのは、恩師福田善之の姿だった。「福田先生は、経験の量が僕たちとは圧倒的に違う。その一言一言に重みがあります。しばらくたってから、言われたことがパッとわかる瞬間があるんですよ。(石川)」「先生のちょっとした指示でその場の空気がガラッと変わる。絶妙な塩加減で魔法みたいなんです。(小黒)」「先生はロマンチスト。クサいなあって思うようなことでも、やっちゃっていいんじゃないかって思わせてくれます。(西村)」「チャーミングですね。稽古場がピリピリしてきても、先生の一言で肩の力が抜けることがあります(遠藤)」

サルメカンパニー西村優子/サルメカンパニー石川湖太郎/サルメカンパニー遠藤広太/サルメカンパニー小黒沙耶

そして、この冬、この60歳以上も歳の離れた大先輩が若き日に描いた青春群像劇『オッペケペ』に挑戦する。明治時代、新派の基を作った川上音二郎を巡る物語。川上音二郎に当たる人格を二人の若者に分けたことによって、彼の苦悩と葛藤がより鮮明に浮かび上がる仕掛けだ。サルメカンパニーの今と重なる部分も多いだろう。芝居という選択肢を選んだ自由。自分たちの力でやりたい舞台を追求する自由。これが自分だと言える自由。自分の中に自身のセンターを持つ自由。彼等が彼等の責任で選び取り育てていこうと決意しているもの、それが“自由”だ。周囲からは、デンジャラスな場所を選んだと言われることもある。そして「楽しそうだな、お前ら」とも。「昔の話って思いますけど、本当は皆、若いんですよ。明治の頃って今の自分たちよりも若い人たちが、がむしゃらに頑張っているんです(石川)」浅草は音二郎が公演をした浅草座があった縁の地でもある。終演後、音二郎たちも熱く語り合ったに違いない、“自由”と書いて何と読むべきなのか、を。