まちかど映画会＆弦楽四重奏ミニコンサート
＠大正小学校体育館

　令和4年度で創立107周年を迎える伝統ある大正小学校の体育館に、家族連れをはじめたくさんのお客様が集まり、今か今かと開演を楽しみに待つ子供たちのワクワク感が伝わってきました。

定刻になると、弦楽四重奏ミニコンサートが始まりました。演奏は「カルテットアルコ」の皆さんで、大使館・ホテル・病院など、色々な場所で弦楽四重奏を中心に演奏している東京音楽大学の卒業生を中心としたグループです。今回はバイオリン２名（藤澤瞳さん、広川優香さん）、ビオラ（菊地萌子さん）、チェロ（奥平華子さん）の4名の方々が華麗に演奏してくださいました。
今回は子供から大人まで誰もが楽しめる楽曲を選曲してもらい、1曲目は「イッツ・ア・スモールワールド」でした。続いてミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』より「ドレミの歌」、「きらきら星」、ジブリ映画『となりのトトロ』で有名な「さんぽ」と続きます。「さんぽ」の演奏の時には、手足でリズムを取り、楽しそうに歩き出す子供もいました。　この後、バイオリン・ビオラ・チェロの楽器を当てるクイズがあり、それぞれの楽器の特徴を説明してくれました。「弦楽器とは？」と聞かれても説明するのは難しいですが、木製で弓・弦がありそれをこすって音を出す楽器のことだそうです。そして、楽器の大きさと弦の長さによって高い音が出るか低い音が出るかが決まるそうで、その様子も演奏してくださいました。バイオリンが一番高い音が出て、次にビオラ、チェロの順にだんだん音が低くなります。カルテットアルコの皆さんの説明や演奏に子供たちも興味津々でした。

演奏に戻り、曲は「おもちゃのチャチャチャ」。「チャチャチャ」のところでは、子供たちが手拍子を合わせたりして会場は大いに盛り上がりました。その後、「星に願いを」では流れるような美しいメロディを奏で、「パプリカ」「勇気100％」では弾けるような演奏で締めくくりました。

休憩をはさみ、『映画 きかんしゃトーマス おいでよ！未来の発明ショー！』の上映が始まりました。トーマスたちが暮らすソドー島で「未来の発明ショー」が開かれることになり、世界中から発明家たちがやってきます。その中には秘密情報を盗もうとする泥棒がいて空飛ぶ車の設計図が盗まれて大騒ぎ・・・スチーム・チームが力を合わせて解決していく物語です。頑張り屋のトーマスはもちろん、今回は、日本から来た世界最速の超特急ケンジも発明ショーのゲストとして登場し、子供たちも画面にくぎ付けでした。子供たちはお母さんの膝の上に座ったり、椅子におとなしく座ったりして、約1時間しっかり観ていました。映画が終わった後、「楽しかったね」と言う声も聞こえるなど、思い出に残るひとときとなったようです。